柔道整復師とは

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柔道整復師(柔整師)は知らなくても「ほねつぎ」「接骨院」「整骨院」という名称なら、耳にしたことはないでしょうか?

この「〇〇接骨院」「〇〇整骨院」などは柔道整復師という資格をもった者が開業しています。

混同されやすいのですが整体院やカイロプラティックなどとは異なり、柔整師になるためには国に認可された学校で、解剖学、生理学、病理学などの基礎医学に加え、柔道整復学などの専門科目を修学し、卒業したのち国家試験に合格して柔道整復師免許を取得します。

柔道整復師は、医療国家資格者の中でも、ケガに対して手術や注射や投薬等の外科的な手段に頼ることなく、保存的に手当をする専門家(スペシャリスト)です。同時に、地域の皆様が気軽に相談できる良きアドバイザーとして、多種多様にわたり活躍しています。

業務内容

接骨院や整骨院では、柔道整復師によって、骨・関節・筋・腱・靭帯などに加わる急性、亜急性の原因によって発生する骨折・脱臼・打撲・捻挫・挫傷などの損傷に対し、手術をしない「非観血的療法」によって、整復・固定などを行い、人間の持つ治癒能力を最大限に発揮させる施術を行っています。

また、柔道整復師は、地域密着な医療人として接骨院や整骨院の業務のみならず、スポーツ分野でのトレーナーや介護や福祉の分野で機能訓練指導員など、さまざまな分野で確かな知識と技術を備えたスペシャリストとしても活躍しています。

歴史

最古の伝統医学

歴史は古く奈良時代までさかのぼり、「大宝律令」(701年)や「古事記」(708年)あるいは「養老律令」(718年)に起源といえる記述が残っています。

10世紀末の平安時代、日本における現伝最古の医学全書『医心方』にも、脱臼、骨折、打撲、創傷に対する治療法が掲載されています。

武士の心と海外の知識を融合させ更なる前進

江戸時代には、中国の影響下にあった整骨術でしたが、オランダ医学書の影響を強く受けた形の整骨術が現れました。私たち和歌山県民に馴染みのある華岡青洲も、「華岡青洲整骨秘伝図」、「春林軒治術識」など、整骨術に発展に貢献した一人です。このように「柔道整復術」は体系化され、東洋と西洋の医学を融合させ、長きに安定した時代の人々を支えました。

西洋の風が吹けど根付く医療

明治維新の社会環境の西洋化に伴い、1885年医制改革により漢方医学等東洋医学が廃止され、整復業も廃止の命令が出されその人数は激減、消滅の危機に陥りました。しかし、こうした逆風に対して「柔道整復」を存続するように運動が起こり、大正時代に入ると、1920年内務省令により、「柔道整復術」として公認されました。以後、整復業を行う者を「柔道整復師」と称するようになっています。

戦後も続く国民との信頼関係

太平洋戦争敗戦後、昭和22年、GHQによって「武道の廃止と医学教育の伴わない医療の禁止」が公布され、再び「柔道整復」は存亡の危機に見舞われました。しかし、このときも先人たちの団結と努力に加え、柔道整復施術を求める多くの人々に支えられ、困難を乗り越えられ存続することができました。 昭和45年(1970年)には、それまで「あんま・はり・灸」と同一の法律で取り決められていたものを、単独法である「柔道整復師法」が国会で可決成立しました。

「柔道整復」は、日本独自の伝統医学として脈々と受け継がれ、徐々に進歩発展しながら、日本国民と深く結び付き、現在の「接骨院」「整骨院」として、皆様の健康や福祉に寄与することを目的に、未だ日々研鑽を続け、活動しています。

WHO認知について

WHO(世界保健機関)は2002~2005年伝統医学、医療分野に対する活動戦略として、その安全性、効率性、医療の質の確保についてなすべき課題を取り上げた。それは人々の健康の確立と増進に効果的であり、適正に利用すれば害が少ない医療手段であるばかりか、それらを活用した施術法は満足度が高く、また医療提供者及び、利用者それぞれが適正な当該医療技術を確立し、相互に利用しやすい医療であることを示した。

※WHO保険総会で『柔道セラピー』、『柔道セラピスト』と認知された。
※柔道整復は、伝統的に永く国民の間で受け入れられ、WHOにおいても日本の伝統医療の一つ「Judo therapy」として紹介された。

柔道整復師倫理網領

国民医療の一端として柔道整復術は、国民大衆に広く受け入れられ、民族医学として伝承してきたところであるが、限りない未来へ連綿として更に継承発展すべく、倫理綱領を定めるものとする。ここに柔道整復師は、その名誉を重んじ、倫理綱領の崇高な理念と、目的達成に全力を傾注することを誓うものである。

  1. 柔道整復師の職務に誇りと責任をもち、仁慈の心を以て人類への奉仕に生涯を貫く
  2. 日本古来の柔道精神を涵養し、国民の規範となるべく人格の陶冶に努める
  3. 相互に尊敬と協力に努め、分をわきまえ法を守り、業務を遂行する
  4. 学問を尊重し技術の向上に努めると共に、患者に対して常に真摯な態度と誠意を以て接する
  5. 業務上知り得た秘密を厳守すると共に、人種、信条、性別、社会的地位などにかかわらず患者の回復に全力を尽くす

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